ユバールの星空

忘れたくないキラメキを、拙い言の葉でそっと閉じ込めて

母性とは無垢なのか 「相思相愛ロリータ」感想

人は何故老いを拒むのか。

 

死が近付くから?

 

能力が衰えるから?

 

愛する人たちに先立たれてしまうから?

 

 

 

年上のお姉さんキャラやママキャラが、自分よりも年下になる現実に耐えられないから、人類は老いを忌避するのではないだろうか。

 

 

物語の中のキャラクターはずっと年を取らないまま、自分だけが老いていく。

ならいっそ、幼女をママとして見ればいいのではないか

 

 

 

突然カミングアウトするが自分はロリも好きだ。

こういう事をオブラートに包まず発言すると、最近は規制が厳しいし後で何かやらかした時にここだけ切り抜かれて「性犯罪者の兆候!」とかあることないこと書かれそうなのだが。

しかしあの「無垢」という名の魔性を秘めた愛くるしい存在は、大人のキャラクターにも負けないほどの人間的な深みと魅力を秘めている。いつか自分の中にもあった「無垢さ」と「幼稚性」が宝のように眠っていて、郷愁と同時に憧れを抱かずには居られなくなるのは自分だけだろうか。

 

相思相愛ロリータはそんな無垢と魔性、二つの性質を併せ持つ聖母ロリまこちゃんが登場する。

まこちゃんはオレンジがかった金髪で(かわいい)、敬語がちゃんと使えて(かわいい)、おててがぷにぷにしている(かわいい)しっかりものの女の子だ。

自分は敬語が使えるおしゃまな女の子の垣間見える育ちの良さが大好きなのである。

普段「ロリは特に」と特別好き好んでいない人間でも、一度「相思相愛ロリータ」をプレイしてしまえばきっとまこちゃんのことが好きになってしまう。彼女のダメ人間製造機っぷりに勝てる人間などいないのだから。

 

ブラック勤務で精神も身体も摩耗した社畜の主人公の訥々とした心理描写、まこちゃんとの出会い、そして愛情が欠けた存在たちが互いの足りない物を埋め合おうとする過程を、昼から教育番組を見ているような読みやすく心が洗われる瑞々しい文章で描き切っている。

前半パートの二人の掛け合いは、ゆっくりで、互いに大事なものを壊さないようにと、必死に言葉が紡がれていく。

主人公の丘くんの「仕事がつらい」「家庭環境がつらい」という心情は自分のことのように辛く感じるし、それを受け止め慰めてくれるまこちゃんは自分のママなんじゃないかと本気で思わせてくれるのである。

自分に都合のいい存在は心の隅で全て疑ってかかるような捻くれた人間なので、滅多に「天使」なんて言葉は使わないのだが、「嗚呼人類よ、天使はここにいたのだ」と思わす漏らすほどまこちゃんの存在強度は強く、そして心の全てを曝け出すに足る信頼を自分から勝ち取って見せたのだ。

だめなおとなになりましょう」とは、本作の一番鋭利で的を得たキャッチフレーズなのだが、「だめなおとな」になる快感を知って抗うことのできない大人などいないのだ。

自分も今以上に仕事に追われ精神的に追い込まれたら、もう一度相思相愛ロリータをプレイしてこの芳醇な文章とあまあまなまこちゃんにどっぷり浸かって癒されたいな。それくらい読んでいて気持ちのいい文章だった。

 

さて、本ブログのタイトルにもあるがここで少し母性についての自分の見解を述べたいと思う。

自分は幼女の持つ無垢性と、ママキャラの持つ母性は同質なのではないかと考えている。

辞書によると、母性とは「女性が、子どもを守り育てようとする母親として持つ本能的な性質や機能」とある。

ここで言う「ママ」とは持ち前の母性で癒しを与えてくれる存在であり、時に自分を叱り慰め正しい方向へと導いてくれる存在であると定義する。

つまり傷つけたり悪意を伝播させたりしない都合のいい存在。つまり心も潔白で純真でなければママとは定義できないであろう。

そしてその穢れのない無垢な心は、まだ何物にも染まり切っていないまっしろな幼女の精神性と言い換えてもいいのではないだろうか。

そう。幼稚性に最も理解のある幼女こそが最強のママになるのではないだろうか

まこちゃんが一人で「ママ」も「幼女」もこなせてしまうハイスぺック存在であったために論拠が欠けたまま強引にQ.E.D.してしまったところは否めないが、幼女に母性を持たせ母親を演じさせたら「鬼に金棒」以上という私の思いが伝わればそれでよしとしよう。

 

最後に後半パートの話もする。

後半からは成人男性が初潮も来てない女児に中出ししまくりのインモラルえちえちゲームへと様相を変えるのだが、逐一差し込まれる切なく哲学的な心理描写が綿が水を吸うように染み渡って思わず感動させられてしまうのだ。絵面は最悪なのに。

僕はあんまりノベルゲームでは抜かない人間ですが、絵もぷにぷにでかわよですし声も下腹部がキュンキュンするいいお声なので、今になって「やっぱ抜けばよかったかな」と後悔しています。かなりクオリティは高いです(あと年下の存在に「お射精」とか「おもらししよ?」って囁かれるのが好きな人は絶対買いましょうね)。

私個人としては文章の巧さがオススメポイントではあるが、抜きモクで買うこともお勧めします。

 

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