ユバールの星空

忘れたくないキラメキを、拙い言の葉でそっと閉じ込めて

大掃除の一環で肛門洗浄した&今日の日記

お久しぶりです、堅魚です。

2021年ももう終わってしまいますが、皆さんはこの年末どうお過ごしでしょうか?

自分としてはかなり楽しかったこの一年を、こんな異常なブログで締め括ることになるのが残念で仕方ありません。

まともなブログのストックを用意しておけば良かった……

 

タイトルで分かる通り今回は肛門洗浄してみたので、経緯や感想などを今日の日記を交えながら簡単にブログにまとめていきたいと思います。

見ての通り汚い話なので、苦手な方は今すぐブラウザバックした方がいいです。

 

発端

 

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私がいきなり肛門洗浄を始めた理由はこれですね。

今年の元旦にこんなふざけた抱負をツイートしてしまったが為にこんな真冬に肛門洗浄することになりました。

 

何故こんな目標設定をしたのかというと、自分は年中鬱思考で毎年「死なないように頑張る」とか「〇〇発売まで頑張って生きる」とか暗っぽい抱負ばかり設定してしまい、一年の目標を振り返る度に気疲れしてしんどくなってしまうので、

今年は「もういっそ生き死にの事は忘れて今年は肛門のことだけ考えるか」と思い立ちこんなツイートをしました。

まあ先延ばし癖があるのでこんな真冬になるまで肛門開発を実行しませんでしたし、「いきなり初心者が開発は厳しいから、大掃除と掛けて肛門洗浄にしよう」と計画をグレードダウンすることになったりはしましたが、

結果的に死にたくなっても「そういやまだ肛門弄ってないしな」って何回か立ち止まれましたね。

 

振り返ると2021年はダイパリメイクが発売したり、きらら展に行ったり、劇場版スタァライトを筆頭にアニメ映画が豊作だったり、心臓がブームになったりとデカいイベント盛り沢山だったので、肛門抜きにしても滅茶苦茶楽しい一年だったと思います。

 

ちょっと話が湿っぽくなったので余談ですが、

ちょうど今年の頭に月姫リメイク発売決定していたので「月姫リメイクまで生きる」にしようか悩んだのですが、積みゲー多すぎて未だに購入すら出来ていないので結局は肛門洗浄を抱負にして良かったと思いますね。

自分は買わなかった癖に友達に布教したら月姫Rものっそハマって、逆に「お前こそ月姫やれや」と今現在脅されているので、来年の目標は月姫Rクリアになりそう。

 

 

感想

 

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自分はこの肛門洗浄器具を買いました。巷では肛門洗浄機のことを“アナル・ドゥーシュ”と呼ぶらしいです。肛門洗浄するだけの道具なのに、やたらと名前がカッコいい。

 

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アナル・ドゥーシュを使ってみた感想ですが、私は結構尻の穴が小さいらしくて(実際心もおおらかじゃないですからね)ノズルがなかなか挿入出来なくて大変でした。

いつぞや異種族レビュアーズの単行本4巻特典で有翼人オナホール付いてきた時に、一緒に買ってあんまり使ってなかったローションがかなり役に立ちました。人生の伏線回収感がある。

 

肛門洗浄してみた感想ですが、

こんな真冬に便器の前で半裸で四つん這いになって肛門にノズルを挿入れようと奮闘する姿は、自分でも情けなくて悲しくなりました。

エロゲでこういう屈服シーンある。

というか、今日も本当に寒い。こんな冬にやることではない……肛門洗浄しなくても腹が冷えて下痢になってしまう…………

「アナルセックスしてる人間は毎回こんな苦行をしているとか偉過ぎるだろ」と作業してる間ずっと思っていました。

 

こんなブログを読んでいるということは、汚い話をされる覚悟がある人間しか来ていないと思うので少し具体的な話をしちゃいますが、

下痢の時って出るものが水っぽくなるじゃないですか?ノズル噴射はあの液状のブツが逆流してくる感触がありました。

自分は下痢を思い出しちゃってそんなに気持ちよくは無かったです。

冷たい水だとお腹を壊してしまうのでお湯を中出ししたのですが、それが余計に下痢っぽかったですね。

 

お湯を中に出した後は15〜20秒くらいキープしてから水を便器にブチ撒けるのですが、これがまた下痢と全く同じ行動なんですよね。

普通に排便する時と同じようにお腹に力を入れると水が肛門からチョロチョロと出てくる。

何か、こう、気持ち悪い……僕はアナルが弱いので(逆にアナルに自信がある人類が居たら我こそはと名乗り出て欲しいものですが)、2回繰り返しただけで気持ち悪くなってやめてしまいました。

 

穴から出て来た水はパッと見て分かる程汚くはなかったのですが、よく見ると残りカスみたいな物が浮遊していました。

以前性に忠順で豪放磊落な友人にアナルセックスした話を聞いた時に、「普段ガサツだからアナル洗わんやろ?」と聞いたら「いやアナルは汚いから流石に洗うわ」と真面目に返されたのも、今なら納得できますね。

 

ブログを書いているうちに洗浄から1時間経ちましたが、胃の下の腸がある辺りがムカムカしてまだ気持ち悪いですね。あと排便もちょっと下痢っぽい。

そもそも浣腸って便秘改善のためにやるものなので、当たり前っちゃ当たり前ですが。

 

 

総括

 

今後アナルセックスする事があったら手間取らずにすぐ行為に移行できそうなので、これはこれでいい経験だったと思います。残念ながら相手がいないのですが。

また自分のアナルの弱さと尻の穴の狭さを再確認出来たので、これ以上の肛門開発はマジで辞めた方がいいなと思い止まれたのも大きい成果だと思います。

 

肛門洗浄のやり方は調べれば簡単に出てくると思うので、このブログを読んで肛門洗浄が気になった方は各自適当に調べてもらえたらと思います。

皆さんもこの年末の大掃除の一環に肛門も掃除してみてはいかがでしょうか?

それでは、また来年。

 

 

「アイの歌声を聴かせて」を観てきた

TLの評判の良さに惹かれて観に行ってきた。今年自分が見た映画はどれも粒揃いで優劣付け難いくらい良かったが、「アイの歌声を聴かせて」もそれに負けない傑作だった。

簡単ではあるが感想を書こうと思う。そろそろ公開終了してしまうっぽいのでまだ観てない人は見て欲しい(けどごめんあらすじ以外はネタバレありで書くね)

 

※私が記事書くのクッソ遅かったので多分公開もうほぼ終わりました。マジで良かったんでサブスクなり追加されたら見て欲しいです。

 

簡単なあらすじ

本作は今より少しAI技術が発達した日本を舞台とした、ちょっびりポンコツなAIシオンと主人公のサトミを含む少年少女たちによる青春群像劇だ。

研究者であるサトミの母が作ったAIが、試験の為にAIである事を隠されて里美の学校に転校して来るも、初日で里美を含む一部のクラスメイトにバレてしまう。

どうにか母の試験を成功させる為にシオンがAIである事を秘密にして貰うものの、突然歌い出し校内のAIを暴走させるシオンに振り回され、それに巻き込まれる同じ秘密を抱えた者同士の絆が段々と深まり、各々の抱えた問題がシオンをきっかけに徐々に解決されていく。

前半はそんな少年少女達とAIの馴れ初めを描くドタバタなハートフルエンターテイメント、

後半は闇の企業に捕まったシオンを奪還する感動ストーリーという構成だ。

 

 

感想(※ネタバレあり)

「AIを題材にした作品のコケる率は高い」なんて偏見を持っていたので見る前はおっかなびっくりしていたが、そんな杞憂を軽く吹き飛ばすくらいに見やすく説得力のあるパンチで急所をブチ殴られた。

大筋は王道ではあるが、「AI」と「愛」を掛けて欠けた家族の愛情そしてシオンとサトミの人とAIを超えた愛が、懇切丁寧に描写されていて珍しくハンカチ持って来なかった事を後悔するくらいに感動した(マスクしてるからこその今らしい弊害ですね。マスクべちょべちょになると寒い)

 

AI描写を細部までこだわっているのが、やはりこの作品の一番力が入ったポイントだ。AIの身近さが今まで見てきた作品の中でも一番高い。あと5年以内にはこういう社会になっているだろうなってリアリティがとにかく高いのだ。

田舎によくある二階建て一軒家にAI搭載家電が完備されていて、ア〇クサみたいに話しかければ今日の天気や気温、母親の帰宅時間や今日のスケジュールなど何でも答えてくれるし、おまけに料理の火加減調整何かも自動で行ってくれる。

何気ない背景描写にも近未来感が滲み出ていて、AIが自動運転する通学バスや、AI運転車両侵入禁止の標識、あと終盤のここぞって場面で人を轢く前にエンジンが止まるバイクが出て来たのも面白かった。

スターウォーズR2D2みたいなボトル型清掃AIや、柔道に付き合ってくれる人型ロボが当たり前のように学校中に存在していて、困ったらスマホのカメラでAIの緊急停止が出来るって辺りもこの先ありそうな展開だなと思った。

(あと個人的にはAI作品特有の、「世界システムが完璧過ぎるから人為的なガバで展開の流れを作っていく」場面がめちゃくちゃ好きでしたね。母親のパスワードを娘が暗記してるとか、父親の社員証パクって会社に侵入とか。)


シオンのAIとしての描写もかなり拘りが感じられて、動作も表情も見ていてとても楽しかった。

写真を撮るシーンが顕著だったが、焦点がどこか他とズレていたり、口の開き方が中途半端だったり、表情の取り繕い方が下手くそな所がまだまだ発展途中の機械っぽくてとても愛らしい。

アニメの場合、人間とAIの描き分けは難しい。逆に機械っぽさが垣間見えた方が不気味の谷に近付いてる気がすると思った。

 

そんなAIらしさは行動にも表れている。

突然校内で歌い出して即興のミュージカルを始めたり、会話の文脈ぶった切って「ねぇ今幸せ?」と聞いて来たり、人の意を介さず突拍子もない行動をする。

「サトミの幸せ」だけを目的に行動する彼女は、時に健気に映り時に機械的な冷たさや隔たりを感じさせる。

やはりAIと人は分かり合えないのか?

そんなことはない。

シオンの歌が心を繋ぐ架け橋になるのだ。


この作品のもう一つの魅力は歌そしてミュージカルだ。

歩み寄りはミュージカルの形で進行し、シオンの想いは歌詞に乗る。

シオンの歌がめちゃくちゃに上手いのもあるが、演出がどれもお洒落で目と耳の両方から惹き込まれ、観客を巻き込む形でシオンの独自の世界を理解させられていく。


特に自分は柔道場でのミュージカルが一番良かった。

「柔道」と「ミュージカル」という一見ミスマッチな組み合わせだが、今までのバラード調から一転して渋くてカッコ良いジャズ調の曲とキレのある体術アクションがベストマッチした迫力の映像で、一気に作品にのめり込まされる。

この先100年は柔道でミュージカルをしようなんて奇抜なアイデアは出て来ないと思うし、アイ歌以上に美しく調理する事は出来ないであろう。

そう確信させる位、胸に響いた。


歌やAIなど色々なテーマに手を出しつつも、ハートフルストーリーとしての軸はブレていない。

人間と非人間の関係を描く作品は古今東西を通じて描かれて来た。

その中でAIは今最も人間に近い非人間と言っても過言ではない。

人間の命令に忠実に従う機械でありながら人間ではないAIは、かなり扱い辛いテーマである。

しかし「AIが人間の心を獲得しました」なんてご都合展開に逃げず、「AIはAIのままでも人間に寄り添い人間を幸せに出来るんだよ」と言い切ってくれたのは見ていてとても気持ちよかった。

 

最初から最後までシオンはずっとシオンであり、人間に「サトミを幸せにして」と命令されたからサトミを幸せにしようと願い行動して来た。

個人的にこのシオンのひたむきな献身ぶりに泣かされた。

しかし頭の隅で「もし他の命令をしてしまったら」という引っ掛かりも感じた。

そういう警鐘も含めて、AI考証がしっかりしていて見やすかったなと思う。

 

おわりに

アイ歌は、今までのトンチキ文脈のAI作品でスれた態度を改めさせ、AIの可能性を期待させてくれる光の強い作品だったと思う。

自分も直近でシオンが奪還できないまま終わるアイ歌BAD END的な作品に囚われ続けて来たので、シオンが助かって終わるこのハッピーエンドに何故か安堵し涙が出て来てしまった。

自分が囚われて来た作品は、闇の組織に捕まり記憶をほぼ消され廃人状態にされ介護エンドになるのがテーマとしてやりたかった事なんだと分かってはいるが、ご都合でもいいから奪還編が見たかったなという想いがあったので個人的にはようやく浄化されたと思う。

 

本当はもう少し書きたい事もあったが、記事を二週間寝かせて自分が書きたい事もバラバラになって来たので区切りは悪いがここらで終わりにしたいと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

BLACKSOULS -黒の童話と五魔姫- 感想

はじめに


ひとまず1周目全エンドクリアしたので、自分用の感想兼IIやる時用のメモ。自分用のメモの癖に何か布教っぽい語り口になってる。

ゲームシステム、ヒロインは核心的なネタバレは書かないようにしているので興味がある方は是非参考にして欲しい。シナリオに関してはやんわりとネタバレに触れるのでプレイ前は読まない方がよいです。

 

 

ゲームシステム


DARK SOULSをそのままRPGに落とし込んだ本作。序盤は防御とパリィで頑張る(DARK SOULSシリーズは友人がプレイしてるのしか見たことないのでパリィの事やるまでわからなかった)(つかクリアした今でもイマイチ分かってないし使ってない)。

死ぬと経験値や通貨の役割を果たす「ソウル」をその場にロストしてしまい、回収する前に死ぬと消失する。篝火を灯せば体力は回復するし行った事のある場所まで転移できるし、エ○ト瓶的な何回でも補充可能な回復アイテムが出てくる(終盤ではMP回復版まで出て来るので本当に便利だった)。

難易度がかなり高い(一応自分で調整可能)。終盤でレベル上げボーナスダンジョンが解禁されるのでレベルさえ上がってしまえばかなり楽になるが、最低難易度にしていても裏ボスとかしんどかった。

 

DLsiteの作品情報にも書いてあるが、このゲームでは全NPCが殺せる。

なんて凄い自由度!(なおまともに機能してる町は出てこない模様)

普通に会話していても、「殺害する」という選択肢が一番上に出て来るので脳死でボタン連打しているといきなり戦闘が始まったりする。恐ろしいねこのシステム。すごいはらはらした。

たまーに出て来る女NPCは監禁して好きに犯せるオナホに出来るし、その場で殺す事も可能。選択次第では仲間を犯して殺すことも出来る(その場合一生仲間にならないが)。

ただし殺したり強姦したりを繰り返すとカルマ値が上がり、この値が一定以上貯まると「黒の裁判」と呼ばれる粛清組織に追われるので注意。序盤じゃ敵の尖兵にまず勝てないし、ダンジョンの中でも追い回されるのがホラーゲーム感があってかなり怖かった。

カルマは宣教師に頼めば下げられるので、まぁ気楽に犯し放題なのだが。

罪を犯さない人間などいないし、赦されない罪もまた無いのですよ。

 


ヒロイン

 

ヒロインも仲間にするまで適切な手段を踏まないと勝手に魔獣化したり首吊って自殺するよくなクセの強い女ばかりだったりする。

僕はこういうイカれた女の子が大好きなので、今作の満足度がかなり高い。

ソウル供給(レベル上げ)で毎回パイズリだったりフェラで搾精して貰えるし、ホテルに泊まれば本番も楽しめるのでエロの満足度もかなり高い。


一番お気に入りは(リィフは初期からいるので省くと)最初に仲間になるドロシーだ。

オズの魔法使いモチーフの魔女。

シンプルに強い。ブッ壊れ魔法アタッカー。世界救うのこの人一人でいいと思う。

お気に入りはスカートたくし上げて足コキされるシチュ。めちゃくちゃいい。

ドロシー師匠は実は元男だったりする。心も体もメス堕ちしているので、ノリノリでエッチしてくれるし可愛いパンツを履いてる。

転生しまくってる大賢者なので、戦闘中に世界の根幹に関するメタな台詞が飛び出すので注意して見ると楽しめると思う。

ドロシー師匠を殺す時の台詞が個別エンドよりも甘々で愛たっぷりなのでオススメだぞ。


そしてマグロの赤ずきん

赤いフードは被っているけど、不健康そうでつるぺた無感情なロリ。ビジュアルは好みに刺さる人が多いであろう(かく言う自分もその一人)

メタメタのメルヘンファンタジーの中で、前作主人公という美味しい属性を持っているので文脈のノリが美味しい。

殺した後から判明する“しんじつ”が重いので、みんなもさっくり殺そう!


あとは初期から仲間にいる、妖精のリィフ。

びっくりするくらいつよい。

補助系の特技が物理ゴリラの主人公と相性良くてすっごくつよいんだなぁ。

愛(経験値)をいっぱい捧げると、ちゃんと応えてくれる最高のパートナーだね。

妖精と言えば手持ちオナホだからね、是非リィフたんでズタズタに性癖が歪んでくれると嬉しいな。


他にもヒロインが居るが、ぶっちゃけ真面目に攻略してないので「パイズリ差分滅茶苦茶良かったな……」みたいなIQ3の感想しか記憶に無いので割愛。

でも誰使ってもかなり強いので、気になるヒロインに経験値(精液)を貢ごう。

君が私に代わって真実を見つけてくれ!

 


シナリオ(若干ネタバレ含む)

 

本作はゴリゴリのメタ童話ファンタジーだ。

僕は物語の上で物語を語ったり、物語の改編で戦うようなメタ構造作品が滅茶苦茶好きなのでブッッッッ刺さった。

兎に角童話の“ずらし”がどれも上手い。

一つ例を挙げるなら「マッチ売りの少女」のマッチの正体だろう。原作では詳細に触れられる事はないが、本作では「マッチ=クスリ(原材料:〇)」と残酷だが核心をついた鋭い解釈をしている。

このようなカチっとハマった童話の応用が上手くて、原典さえ知っていれば楽しめるし全体的に鬱グロ仕立てでカタルシス全開なので、かな〜り食べやすいメタフィクションなんじゃないかなと思う。

 

本作はA.B.C.Dの四つのマルチエンド方式で、

“しんじつ”に辿り着く為には仲間を殺して童話を回収しなくてはならない。


殺傷/非殺傷でルートが変わるのでUndertaleのPルートやGルートが、

また取り返しの付かない選択をしなければならないという点ではドキドキ文芸部!などを自分は連想した。


プレイヤーはいつだってゲームをプレイし遊ぶ側ではあるのだが、「お前は他人事のようにゲームをプレイしているな?」「物語を消費しようとしてないか?」とこちらに刃先を突きつけて来るメタに自覚的なゲームというのはどうにも脳汁が止まらなくなる。

 

 

(以下Cエンドネタバレ注意)

BLACKSOULSは「メアリィ・スー」という概念への最大解釈に挑んだ作品。

理想化されたオリジナルキャラクターであるメアリィ・スーの原作者への歪んで歯止めなんて効かなくなった愛。本当に悪辣だ。

悪趣味に改編した二次創作物を原作者に「読んで!見て!触れて!」するのはブチ殺されても文句言えないからね。嫌われても仕方ない。

でもこの上なく哀れで残虐だからこそどのヒロインよりも反吐が出る程好きになってしまった。

この先、オリ主二次創作に触れる度にあの女の残虐顔一枚絵スチルが思い出されるのかと思うと人生が楽しくて仕方ないね。

嗚呼、メアリィ様…………

Cエンドは本当に素晴らしかった。(入力ミスで1時間近く名前当てゲームに苦戦したけどね)(最初に入力ミスで容疑者候補から外したから盲点だったんだよな)

今思ったけど、あの終わり方やっぱり救いは無くない?

 

Dエンドは、クソ神には残当な破茶滅茶な終わり方だし、童話世界に侵食していくクトゥルフが実質デウス・エクス・マキナである意味終わりらしい終わり。

なので考察の余地があるけどⅡやらないと何も分からないですね。

 

 

総括

勧められた最初は「難易度高いよ〜怖いよ〜」って半泣きだったけど、ドロシー加入辺りから「あれこれクッソ俺の癖ドストライクじゃない?」とガンガンのめり込んでそこからはもうずっと楽しかった。

今年はそこまでの本数のゲームプレイしてないけど、一番良かったんじゃないかと思う。特にCエンド。

正直Ⅰだけではアリス周りのピースが足りないから(僕が頭悪いだけかも)、Ⅱやってからもう一回やり直したいな。

 

virtual insanity

雰囲気で気取ったタイトルを付けましたが、哀れなオタクのキモい独り言日記です(タイトル借りた原曲は滅茶苦茶良い曲なので是非。頭痛に効きます。)

 

 

最近は生活の3割くらいをVtuberに占有されている。今までアニメ視聴に費やしてた時間の1/3くらいは今はVの配信を見る時間に切り替わってしまった。

昔は絵畜生だなんだと言いつつ、最近はどっぷり沼に完堕ちしてしまった。メスガキ敗北みたいで情けないね。


推しのVはデビューから来月で半年、かれこれ5ヶ月追っかけている。

配信はほぼ全部見てしまっているしVにリプ送りたくてサブアカウント作るくらいには心酔しているが、一応ガチ恋って訳ではない。酔ってる奴の「酔ってないよ」くらい信用がないかもしれないが。

 


毎日配信があって配信者によってはリプライやいいねを飛ばしてくれて、これまで以上に生活に密着して来るのでアイドルや声優と比べて依存度も段違いだ。

裏返せばこの距離の近さと生活と隣り合わせの臨場感がVコンテンツの魅力なんだと思うが。

(つか、冷静に考えると声優がアイドル並みに偶像崇拝されているのもある意味異常な話だよなとなる)

心からの笑顔になれる時間が精神的な支えになって、最近は鬱になってもすぐ立ち直れるようになった。

 

 

推しのVは度々、「ずっと一緒にいようね」と言ってくれる。

童貞には極上の甘言だ。


だが本当にそうなのか?


ネガティブ思考なのですぐに良くない未来について考えてしまう。

この先、ファンが増え人気が出て巨大コンテンツになるだろう。間違いない。

今は視聴者という支えが無ければ生活出来ない共依存に近い関係だが、人気が出たら投げ銭をする人間はもっと増える。

そうしたら低所得の俺が側に居る必要はあるのか。

そんな疑問に何度もブチ当たってしまった。


割とツッコミ所だらけの論理ではあるが、でもアイドルないし声優などを応援していたらこんな想像をしないだろうか?


相手にとっての「永遠」は、俺にとっての「永遠」ではない。逆に俺が「永遠」を願っても、どうしようもない都合で推しが消えてしまうかもしれない。

信仰に翳りが見えてチラチラと現実が流れ込んで来ると夢から醒めるような感覚に陥る。イメージ的には、世界改変系能力食らったキャラがここが夢だと気付くシーンみたいな感じだ。


やっぱり騙し騙されのなあなあな世界なんだよな〜と思う。

結局自分も都合の良いように貪る消費者に過ぎない訳だし。

どこにも絶対は無い。


だからこの蜃気楼みたいで曖昧な時間は今しか無いし、それ故にこの楽しい時間を永遠のように噛み締められる。永遠って一瞬の中にしか存在しないと思うから。


ぐちゃぐちゃと論理が乱れたが、結論は「推しは推せる時に無理なく推せ」と言われてるし、これからも今まで通りマイペースに楽しんで行けたらいいなって思う。

そんなこんなで都合の良い夢が気軽に見られるVってかなりお手頃な娯楽だよなぁってお話でした。

 

 


何でこんな気持ち悪い話したかと言うと、かなりエグめの声優の彼氏バレを見てNTRスイッチがゴリゴリに刺激され躁になったは良いが、今になって「それは自分を拾ってくれたコンテンツに対してあんまりにも不誠実だろ」って哀しくなってしまったので思わず吐き出したくなってしまったんですよね。

出力した結果がこれなのは、大分謎ですが。

きんモザThank you!!観て来た/NEW GAMEが最終回

お久しぶりです。堅魚です。

今日は大胆に二本立てです。カツカレーみたいで豪華ですね。(独立の記事を二個書くのはキツいなと思ったので無理矢理くっ付けただけなのですが)

 

きんいろモザイクThank you!!、観て来ました。

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(これは特典の栞)

 

「これが、見たかった……」が詰まったきんモザアニメの集大成でした。

 

アニメの空気感はそのままで、原作の美味しい部分だけを上手く切り貼りして、修学旅行、大学受験、そして卒業までしっかりと描かれていました。(ストックがいっぱいある分、贅沢な原作の取捨選択だなと感じました)

 

音楽面ではやっぱり川田さんの作られるBGMが本当に好きなんだなと再認識しました。ジャズやボサノバっぽいオシャンな曲が昔っから好きなんですよね。

EDの「Thank You for Your Smile」も「Your Voice」や「My Best Friends」から続くお洒落なバラード。こう言うのが大好きです。明日から無限リピートすると思います。

 

キャラクターの掛け合いとしては、陽綾がとっても良かったです。しっかり尺取って見てるこっちが恥ずかしくなるような可愛い夫婦漫才をしています。

陽綾は、百合に目覚めたきっかけの一つでもあるのである意味原点回帰でした。

綾みたいな、一途だけどツンデレで攻められると弱い愛情がデカ過ぎる女の子が多分一生好きなんだと思います。

 

堅魚はアニメからきんモザに入った人間なので、原作の最終回も読みましたがその後すぐにBest wishes.が続いた事もあってあんまり完結の実感が無く、Thank you!!でRhodanthe*のしっとりめのEDそしてスタッフロールを最後まで劇場で見届ける事で遂に完結が来たのだなと肌で感じました。

帰りの電車で、「あぁそう言えば初めて遠出してまで観に行った映画がきんモザpretty daysだったな」とか「あぁ初めてきららMAX買いに行ったのもきんモザ二期最終回見終わった日だったな」とか懐かしい思い出が溢れてきて、涙を堪えるのが大変になりながら帰宅しました。

今でも完結する事がなかなか受け入れられなくて胸が苦しい気持ちもありますが、自分の方こそきんモザから「卒業」しなくてはいけないのだなと思わされました。

映画に関しては「こちらの方こそThank you!!だよ」と声を大にして言いたいです。素晴らしい映画でした。

 

 

そして話は変わりますが、まんがタイムキャラットにて連載していたNEW GAWE!も約8年の連載の幕を下ろしました。

NEW GAME!もアニメから入ったクチですが、自分の人生において多大な影響を与えたきらら作品の一つです。

百合にのめり込んだきっかけは間違いなくNEW GAME!ですし、コミケの存在を知り初めて全年齢同人誌を買ったのもNEW GAME!がきっかけでした。

 

最終回は王道とも言える新世代へのバトンタッチで素直に胸が熱くなりましたし、2コマだけ捩じ込まれたコウりんの指輪には完全に感情破壊されました。ありがとう、得能先生。

NEW GAME!はガワは美少女日常系ですが、中身は少年漫画のようなスポ根みがあって、特に自分は社内コンペ編のゆんがとても好きでした。

まだまだ語りたい事は山程ありますが、全てを今ここで言葉にする事は難しいのでここまでにしておきます。

本当に連載お疲れ様でした、そして完結おめでとうございます。NEW GAME!に出会えて本当に良かったです。

 

 

良い感じにブログが終わりそうな雰囲気が出ていますが、もう少しだけ続きます。

また話は変わりますが、まんがタイムきららMAXにて連載している「ステラのまほう」もあと3ヶ月で約9年の連載もフィナーレを迎えます。

この作品もまた自分の人生を大きく変えた作品の一つであります。自分の創作理念や人生観はこの作品が基盤になっていると言っても過言ではありません。

最近は作品との向き合い方に悩み距離を置いたりしたのですが、いざ終わるとなると思い出が蘇ってどうしても寂しく感じます。

創作意欲は持ちつつも形にせず自堕落に生きてしまっている私ですが、初めて合同誌企画に参加し自分で二次創作を書きました。自分にとって大変貴重な経験で、今でも合同誌は大切に保存しています。

(しょうもない身の上話ですが、さっき言ったニュゲの同人誌初めて買わせて頂いたサークルさんの合同誌に参加させて頂いたのが今でも光栄に思っています)

 

自分が一番きららにのめり込んだ時期の作品が次々と完結し、現在進行形で一つの時代が終わっていくのを眺めていると寂しい気持ちでいっぱいになります。

ただ、今のきららにもパワーに溢れた魅力的な作品が群雄割拠しており「昔は良かった」なんて老害かましてる暇がないくらいアツい環境になっています。

過去を偲びながらも、これからのきららに期待していきたいと思います。

 

 

 

レイジングループ 紹介&クリア感想(一部ネタバレあり)

お久しぶりです。堅魚です。

今回はホラーサスペンスノベルADV「レイジングループ」のクリア感想とゲーム紹介をしていこうと思います。

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 前半はネタバレ無しのゲーム紹介、後半はネタバレありのゲーム感想の構成で書こうと思っているので、興味があるよという方は前半でブラウザバックすることをおすすめします。

前半/ゲーム紹介(ネタバレ無し)

まず初めに「人狼ゲーム」はご存じだろうか?
別に知らなくても大丈夫、本編で分かりやすく説明がなされるので寧ろ知らない方が「人狼ゲーム」の面白さを一から知ることができて楽しめるであろう。
人狼ゲーム」を知っているのであれば、間違いなく楽しむことが出来るであろう。

その「人狼ゲーム」と和風伝奇ホラー要素を組み合わせた最高にエキサイティングなゲームがこの「レイジングループ」なのである。

刺さる人に刺さるように他の類似した作品名を挙げさせてもらうと、「ダンガンロンパ」シリーズのようなハイスピードでロジカルな議論バトルや癖の強いキャラクターの二面性だったり、「ひぐらしのなく頃に」のような田舎の不穏な慣習や残虐な殺し合い、理不尽なループが好きな人は間違いなく好きになるであろう。

もう一つ直近で分かりやすい例を挙げると、2020年11月にソーシャルゲームFate/Grand Order」にて開催された期間限定イベント「虚数大海戦 イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~」を執筆されたのが「レイジングループ」の作者amphibian先生なのである。
あの終始疑心暗鬼の絶えない空気観や、ロジカルな会話進行によってカチリカチリと伏線が噛み合っていき想像を裏切る結末へと落ちていく感覚が好きな人には是非勧めたい。

さて、本編の紹介としてまずは自分がプレイしていて一番巧いなぁと感じたゲームシステム面について紹介していこうと思う。

このゲームは、ループ作品なのである(一応公式の作品紹介にも書かれているのでネタバレではない)。
いわゆる「死に戻り」を駆使して情報を集め、惨劇の回避と村の秘密を暴いていくのが目標となる。

私はこの手の「死に戻り」ゲームをやるのは初めてだったので、何度も死ぬことで真相に近付いていくというシステムが新鮮であった。
私はこの手のアドベンチャーゲームではゲームでの臨場感を優先して、主人公が死なないよう正解の選択肢を選んでしまいがちだが、このゲームではガンガン死んで謎を解くカギを集めていくことが重要になってくる。
つまり死を繰り返すことで、ストーリーは分岐するのである。しかもストーリーは細かくチャート分けされており、やり直したい選択肢まで簡単に戻ることが出来るのでかなりストレスフリーになっている。
RPGをやるときは重箱の隅を突くようにダンジョン内の宝箱を隈なく漁り、探索中にイベントが強制発生したら「ああ待ってくれ」と嘆く自分のような神経質な人間には、「あえて不正解の選択肢を選ぶことが正解」というのはたまらなく快感だった。
この気持ちは、実際にプレイして一番共感されたい部分である。

この死に戻り能力が、人狼ゲームの構造や村の歴史などの要素と絡み合って物語を加速させていくのは読んでいて大変爽快感があった。

またループ物と人狼の配役シャッフル、この組み合わせが画期的過ぎるのである。
ループによる時間の積み重ねと、人狼の配役変更による人間性の多角的描写によって、最初は淡白に感じていたキャラ達が想像を上回るレベルで魅力的で愛おしい人物たちへと進化していくのである。
極限状態で二転三転していく人間性の生々しさと醜さから生まれる美しさを真っ新な状態で味わってほしいので詳しい紹介は避けるが、きっと読めばキャラの深みにどんどん溺れていくことになるであろう。

人狼ゲームの腹の探り合いや論理だった推理によるスリリングな駆け引き、奇妙な慣習の多い閉鎖環境と化した山奥で次第に人々が狂っていくサイコサスペンスの恐怖、時間巻き戻しによって明らかになっていく真相を是非貴方の手で見つけ出して欲しい。

ハードはPS vita/PS4/switch/PC/スマホと選択肢は豊富なので、自分に合った物を購入されたし。
スマホ版ではメインルート一つを無料で遊ぶことが出来るので、興味があるけど悩んでいるという方は試しにプレイされてみてはいかがだろうか。
自分はスマホを買い替えて容量に余裕があったのでスマホ版にしたが、合間時間にサクサク読めてとても便利だった。
スマホ版では、本編買い切りとエクストラコンテンツが五つ付いてくるプレミアムセットがあるのだが、自分は余裕があればプレミアムセットを是非買って欲しいと思う。
エクストラコンテンツに付いてくるシナリオには、本編アフターの裏話が語られており、ネタバレになるので細かいことは言えないが後悔はさせないとだけ書かせてもらう。

あと小説版も出ているらしいので、ノベゲは嫌だという方はそちらも(なんかセールスみたいになってきたな


後半/クリア感想(ネタバレあり

さて備忘録感覚でクリア感想を書こうと思っているが、良かったところがとにかく多くて困るので箇条書きで書けるだけ殴り書きさせてもらう。

春ちゃん
暗黒ルートがぶっっっちぎりで好き。
この作品固定カプの強火解釈のきらいがあって、ゲームパッケージも千枝実(相棒)と李花子さん(ラスボス)の二強って感じがあったけども、僕は二人で悪に堕ちていく過程が滅茶苦茶に好きで最後の落ちなかれ一枚絵で心を完全に射止められた。(夕景をバックに涙と笑顔と別れ、これ以上に美しい要素があるか、いやない)
僕は二面性の扱い方が巧いキャラが大好きで、そういうキャラの仮面に隠した本音をここぞというクライマックスでぶつけられると何も言えずにぶっ倒れてしまう。
暗黒ルートは人を惨たらしく殺すおおかみの役回りになったことで房石の独自哲学がよく顕れていて、「かみさま=正しさ」という本作で一番面白いと思った解釈(他はオカルト要素に逃げてもここだけは人狼ゲームのシステムにも絡めて現実的な解釈を出してきたのはとても好印象だった)へのとっかかりにもなっており、なにより悪い大人として春ちゃんをたぶらかしていく房石が得も言われぬ背徳感と甘さを醸し出していてとにかく読み心地が最高だった。
後から暴露モードを読むと、春ちゃんと貉は思考や感情の共有は出来ても別物なんだと判明して少し拍子抜けしたところはあるが、エクストラシナリオで上手いこと入れ替わりハイテンションギャグに仕上がっていたのはとても面白かった。

近望
かなり好きなポジションを常に居座っていたキャラ。人の心は分からないが、洞察力と頭の速さは天才的でおおかみになた房石を見抜いているほど。勘のいいガキだからこその報いを受けたり、有能故に勘当されていたりと作中での扱いは襤褸雑巾のようだが、惨劇を通して自分の中にも存在していた嫉妬から感情を少し学び、春ちゃんに歩み寄っていく姿はかなり好きだった。
エクストラシナリオが更にいい。ちょうどいい春ちゃんとのイチャイチャを見れる。

清之介さん
最初から最後まで人を貫きとおしたのが狂おしいほど好き。作中で一番好きまである。能里血統のキャラのロールが全体的に癖刺さって仕方なかった。上手く言語化出来ないが、この手のキャラが好きらしい。最初は普通に嫌な人かと思ったが、周りのヘイトを買うことでしか自分の立ち位置を確認できなくなっていたかなり不器用で可哀そうな人だった(過疎田舎だから自分の見せ方も難しい所であろう)。後からの掘り下げで人の上に立つ長者より、学者や医者としてふるまっている方が堅苦しくなく等身大の青年としてイキイキしていたのでさらに好きになった(房石と共同研究する回が好き)。
全ての宴でひとを引き当てとにかく人として生き残ろうと全体へ奉仕し続けるが投票されがちなところや、過去に一度奉仕()されたことが忘れられず初恋のラスボス女に愚直に愛を捧げる(たとえ村中に認識されていたとしても)ところも、とにかく人間臭くて愛おしかった。
エクストラシナリオではポンコツと化したラスボス女になっても、引き取ってくれる優しさが温かかった。末永く幸せになって欲しい。

橋本さん
凄い、人だったね(某フリーのカメラマン的な噛ませだと思ってた)。
本作の高IQっぷりを一人で体現しに来ていて、ループ無かったら普通に知恵比べで房石負けていたかもしれない。追加シナリオとかで房石と協力する展開とかも見たかったね。

ノベゲ基本積みがちな人間だけれども、このゲームは久々に一気にクリアしてしてしまった(記事にするのは半年後になったけど)。いや六か月って、冷静に考えたらヤバいな。ほんとにやることなすこと鈍いな。反省。
もうちょっと書きたいけれど、これ以上書き収めるのが遅くなると更にまずいのでここらへんで終わろうと思う。

 

 

 

CLANNAD(一期)感想

前書き

最近重い腰を上げて遂にdアニメストアに加入した。

ずっと前から見よう見ようと思っていながら、家とレンタルビデオ屋の距離に心挫けて履修していなかった作品が多くある。

その中でも一番期待値が高く「私的死ぬ前に見たいアニメ」部門No.1との呼び声も高いCLANNADを、折角ならこのタイミングで履修しておこうと思ったのだ。

というのはまぁ後付けの建前で、令和史上最強クールと名高い2020年秋アニメにて同脚本家によるオリジナルアニメ「神様になった日」のクオリティが凄まじく正直自分は納得がいかなかった。

最終回まで視聴して、「鍵作品って実は俺が勝手に神格化してるだけで大したことないのか……?」と焦りや失望にも似たモヤモヤが生まれ、それならばこの機会に乗じて過去作履修して払拭するっきゃないと思ったのが始まりだった。

 


CLANNADは人生

その言葉が指す意味を知るべく我々はdアニメストアの深淵へと向かった。

 


そして今回の記事は履修するにあたって、Twitter不定期で感想をぺちぺち呟くより折角ならブログにまとめようかなと思ったので、1話ずつこまめに感想を残す事にした。

まだブログの文章を書き慣れていないので、ほぼ全編Twitter感覚で書いていて、かなり文調めちゃくちゃで一文一文内容乖離していたりテンションが乱高下していたりするので注意されたし。

 

 

 

1話

一番最初の問答と色が変わる演出、ベタだけど好き。多分最後に見ると印象がガラッと変わるんだと思う。

キャラがとにかく沢山出てきて王道の学園モノっぽくわちゃわちゃして、情報過多なのは見てるだけで面白い。

でも所々平成ポイント更新のチャンスがあるな、バイクで襲撃するリーゼントの他校生徒なんなんだよアレ。

渚?と思われる過去の不穏な回想気になる。

親父クズでは?大丈夫か?怖い。

 


2話

ヒロインとの出会いRTA回。ヒロイン多いな、どうするんだこれ。

つか、同じクラスの妹じゃなくて姉の方がヒロインなんかい!

午後から授業来たり、土曜はサボる奴が言う「授業出ろよ」、説得力が限りなくゼロ。

親父酒飲んだら口悪くなって暴力振るってくるんだろうな、敢えてカットしてるのかな。

「右手が上がらないんだよ」で、何かもう二人の関係がぎゅっと近付く予感がした。まだ二話やぞ?

春原は岡崎に気を遣って部活辞めてそう。

 


3話

演劇部再建見てると学園モノだな青春だなってなる。これヒロイン達が加入する流れなんだろか?

合間合間の岡崎と春原のギャグがめちゃくちゃ面白い、ベタだけど。

cv.緑川、何奴?

 


4話

藤林妹、百合でしょ?これ番外編あります?需要あるよ藤林妹。

春原ギャグパートマジで面白いな。割とこれだけでずっと見てたい。

 


5話

交通事故や病気で寝込んでるヒロインの生霊、もしかしてkeyのお家芸

春原マジで良い味出してるな。岡崎一人だと学園ハーレムみたいになっちゃうし、春原が邪魔にならない程度に目立って盛り上げてくれるから面白いみたいな所ある。

渚√なら結婚式で祝辞読んだりしてくれそうだけど、智代√なら親友同士で殴り合いやってそう。

古河渚さん、めちゃくちゃ可愛くない?可愛いよね………

 


6話

今思ったけど、「姉の結婚式を応援したい」はギリ分かるけど(何か今の感覚とはズレてるなって感じた。いやズレてるのは俺だけ?)、そこから「みんなに来て欲しいから全校生徒に手作りの彫刻を配って回る」はなかなか論理の飛躍では?自分なりに出来ることを考えた結果ではあるけど。

人と人との距離感がめっさ近い気がする。ご時世がご時世だから感覚バグってるのかな。

やっぱ姉だけは見えないパターンじゃん!

 


7話

やっぱり誰にも見えなくなってくるパターンじゃん!?!!!!

100回くらい見た気がするけど、なんかリアクションがいちいち新鮮だな。

もしかしてこれヒロイン離脱レース?

ていうか、岡崎お前本当家に居ないな。それを当たり前のように受け入れてくれる春原もいい奴だが。

 


8話

春原めちゃくちゃ気が効くいい奴。

マッマも見えなくても名前を呼んでくれる。

みんなみんな忘れるのか。

何回も見た事ある気がするけど、辛いな。

 


9話

別鍵作品でこの展開のオマージュを見たので結末は分かっていたけど、しっかり丁寧に作られてて思っていたより感動が来た。

記憶が無くなって奇跡が終わったとしても、一個人の切実な願いが形に残って報われるの本当に好き。

2クールあってこのテンポの良さとボリューム感、めちゃくちゃ良いな。見やすい。

風子可愛いなぁ。でもこれ、渚以外のヒロイン全員脱落レースだったりする?大丈夫?

 


10話

記憶は失くなっても二人の名前呼びだけが残るのかぁ。ちょっとお洒落でいいなって思った。

岡崎、春原とガッコサボってるし悪童(ワルガキ)なのかと思ったけど、本当はコイツ根は真面目なのか?

 


11話

屋上行けたり、平気でサボったり、クラス委員権限が強かったりするの、学園モノというより今ではもう学園ファンタジーって感じなんだよな。そこが見ていて楽しい所かも。凄く懐かしく感じる。

父親が出て来たって事は岡崎と同じ家族絡みの問題かな。

 


12話

ギャグに厳しいな。お笑い全盛期か?

突然に復活する風子、え?何????????????え??

何なんだよそれ。ギャグでいきなり出すな。心臓止まるぞ。

おっさん、父親じゃなくて知り合いなのね。良かった不審者じゃなくて。サブタイトルの「隠された世界」、まんま回収して来たな。

岡崎、それ存在しない記憶では……え、存在する?そんなハード設定を………やめろよおいおいおい。やめ、

ことみ。お前留学するのか……?お前も消されるのか?

 


13話

ことみ過去編、重い。

「実は昔会ったことがあります」ってかなりつよつよヒロイン設定だから、こんなの出されたらことみ√一択じゃんどうすんのさって思ったけど、原作が10ルート近く分岐あるのを一つに纏めてアニメにしたって聞いて少し納得。

個別ルートを繋げた結果、岡崎の出席日数が足りなくなるとかあり得るんじゃない?

学会の発表で折角ならことみも連れていってあげなよとか、いや今までどうやって生きて来たんだよとか気になる所はあった。原作なら細かく記されてる感じかな。

海外留学の話チラ付かせてヒロイン退場匂わせて来たな。一人ずつ負けた(?)ヒロインが何らかの理由で物理的に消えていくんだったら、それはなかなか斬新だな。

 


風子の時も思ったけど、ヒロインの個性が出ている頓珍漢なセリフや設定が後から重みを帯びていくの、シナリオ構成が上手いなって思った。

図書室の本を切り取る癖とか、天才少女と呼ばれる理由とか、ヴァイオリンとかの設定に裏付けがあると、ちょっと心掴まれる。

 



14話

ことみ周りは本当に伏線回収するの上手かったな。そこに対する感動はすごいあった。

こっそり個別ルートについて調べたけど、何気無い描写全部が伏線になってて、きっと原作触れてる人は細かいところで刺さるのかなって感じだった。

本当に美味しい部分だけ詰め込んでアニメにしてるのかな。魚のあら煮の骨少ない部分食べてる時の満足感みたいだ。

でもクライマックスで泣けてはいないので「俺は間違ってるんだろうか。無機質なロボットなんだろうか」って気持ちがある。

映像作品見て泣いてしまうポイント、泣かせに来るポイントよりも取るに足らないタイミングのささやかな報われとかで思わず泣いてしまう人間なので、「泣きアニメ、みんなで泣かな、ダメなのか?」ってなってる。

でも、ことみ編は本当に構成煮詰められてて見応えはあったな。よかったです。

 


15話

春原・・・

てっきり岡崎も部活辞めたから付き添いでサッカー部辞めたのかと思ってたけど、先輩との軋轢だった訳か。

かなり失礼な奴だけど裏表無くズカズカ言ってくれるの良い性格してる。

今更だけど2年間もずっと何もせず空白だったんだな。もっと早く渚に出逢えてたらさ……

keyのソシャゲ出たらサポートキャラで出てきそうな風子……

春原の妹クッソ可愛いな。は?春原?こんな可愛い妹居て尻軽なの。許せん。

 


16話

バチバチに春原の株上がるじゃん。

こういう箸休め回みたいなの好きだな。

演劇部が吹っかけた側とは言え、選手交代は普通にズルでは。

渚に名前呼ばれた時、本当に良い顔してるな岡崎。何でバスケする事になったのか、何故杏がめちゃくちゃ上手いのかは置いとくとして。

恋だなあ。早く付き合わないかしら。

最後にシュート打てるかどうかでバッドエンドかグッドエンドか分かれる感じか?

 


17話

今まで岡崎の家庭環境デリケートに扱ってたのに、智代がガン無視で貫通してくるの草でしょ。

すげぇな……誰も踏み込まなかった岡崎宅までドカドカ土足で上がりやがる。後輩なのに。コイツ、もしや渚にも勝てる……?

その隣で負けヒロイン仕草延々と続ける双子姉妹……

自分の恋心を誤魔化す、自分そっちのけで他人の恋路を応援する、体育倉庫で二人きりになっても押し倒さない。

杏、お前……お前……………自分の願いを間違えるな……

先週から思ってたけど古代遺物(ブルマ)凄いな。本物じゃん。こんな短いのよく履いてたな昔。

 


18話

マジで通い妻になっちまったよ智代。普通に親父とも飯食ってるしなんなんだよ……すげぇなコイツ。コミュ強?

酒乱鬼父NTRとかない?大丈夫?

クラナド世界、スポーツは全てを解決する。

前回から思ってたけど、別にスポーツは名誉挽回や説得の為の道具ではないんだよな。

離婚をきっかけに家族の繋がりを再認識してやっぱり離婚を諦める事はあると思うけど、自殺未遂を美談みたいにされると何かこうもにょる。別に美談でもないんだけど。

テニスしてたら双子が急に負けヒロインになったのマジで何?いきなりボロボロ泣き出して、なんにも言及なしにED突入しやがったよ。力技過ぎる……

原作の双子ルートどうなんだろう。アニメだと顔が広くて都合の良い集団のまとめ役って感じでいいように舞台装置していて、挙げ句の果てにフラグバキバキにへし折られてたし。

 


19話

学生同棲じゃん!!!!!(実質同衾でしょこれ

これくらいのお互いに意識してるけど表には出せないくらいの距離感からしか得られない栄養素おいしい。

岡崎の親父も、今与えられてる情報だけだと昼夜問わず常に酔い潰れてて、岡崎と喧嘩して右手壊して、岡崎曰く「息子だと思ってない」って言うけど、ぶっちゃけ後から実は不器用でいい人だったってオチはなきにしもあらずだな。

父親ってどうしてこうも不器用な生き物なのか。

親父の存在というか家族との諍いが、影を落とし空気をヒリつかせることで明と暗のメリハリがついて、作品に深みを増してるように思ってる。

 


20話

EDのキャスト配置、岡崎と渚二人だけが一番最初で遂に他ヒロインが省かれたな。

渚ルートなんだなこれが?

最初からあったロボットと少女の独白、演劇のテーマなのか岡崎父の過去もしくは未来の岡崎を暗示した寓話なのか。

春原、基本的にグレててダメな奴だけど肝心な所で満塁ホームランな対応して来てグッと心掴まれるな。お前が居て良かった。

風子の時の早苗さんが元中学教師だった辺りの話とOPの倒れてる渚も上手く回収されたな。この世界の住人(ことみの両親もそうだけど)仕事に命賭け過ぎでは?時代柄?

 


21話

アバンおっぱい何?なんだ?なんなんだ?急に性欲ぶつけて来てどうした?(混乱)

智代、振られ文句が唐突に挿入されて渚の頭撫でて帰っていったけど、お前後輩だし何なら渚と2歳離れてるよな???智代ルートの可能性もここで潰えた感じか。

文化祭リハーサルのわちゃわちゃしてる感じ、青春ぽくて良いなぁ。

意図的な段ボール配置だなぁって思ったら、思いっきりフラグ踏むじゃん……見てて辛い。

本番前の深夜3時に!!!起きてるな!!!ねろ!!!!!!!!!

親父さんも早苗さんも今三人で暮らせている事に満足出来ているのならそこまで負い目を感じなくてもって思わなくも無いけど、渚の事だからショック受けるよなぁ。

え?え?え?最終回?22話編成?マジんが〜〜!??智代も藤林姉妹もサクッとフラグ折られてたのそう言うことか。

後1話でまとまるのか?

でもクライマックスに文化祭回やったり演劇やるアニメは名作って相場が決まっているので、これはもう勝ちじゃん。確信。

 


22話(最終回)

お、終わった………最高の終わり方だ。ありがとう、良かった。心の中でスタンディングオベーション

最初の雲の描写が消失とか中二病11話の辛気臭さなのよ。マジなのよ。辛い。こんな中でもおちゃらけてくれる春原マジでいい奴だよな。

演劇シーン、めちゃくちゃ良かったよ。良かった。でも、その前の親父さんの「演劇最高!!!!!!!!」「俺はこれから一生演舞台に立ち続ける!!!!!!!」が何度もセルフエコーされるシーンの手付きが余りにニコニコ全盛期音MADのそれでめちゃくちゃ笑っちゃった。いや笑い事じゃないが。

その後の親父さんが滑り込んで喉枯らしながら叫ぶ所も良かったし、岡崎の迫真の台詞もめちゃくちゃ良かった。親父さんと同じく渚に自分の空白だった3年間の夢を託す事、春原の名前をさらっとあげる事。22話以上の時間が濃縮されていてグッときた。

祭りの終わり、親父とのちょっとした和解、後日談。そして大トリの告白。めちゃくちゃ良かった。満点最終回じゃん。

こんなお手本みたいな学園ストーリーあるかよ。あの岡崎が、1話で学校嫌いだって言ってた岡崎がちょっと好きになったかもって言うんだぜ。

よく纏まっていた良い最終回だった。

 


いや、折角文〆た後にうだうだ書くのもアレなんだけど、本当に「俺たちの夢を叶えてくれ、渚」が本当にいいな。一番好きかもしれない。

岡崎と春原の部活が出来ずやるせない空白、一人ぼっち渚のこれまでの3年間。その期待を一人の少女が背負うとなると凄く荷が重いけれど、その想いに応えて一生懸命頑張ってくれてありがとうって感じなんだよな。

報いって言う程大掛かりな物じゃないけどさ、一番自分が好きなタイプの終わり方だなとしみじみ思った。

 

 

 

 


総括・感想


多分1話から22話までずっと、一つの劇だったんだじゃないかな。

シェイクスピアも「この世は舞台、人はみな役者だ。」って言ってるし。岡崎、お前はこの光坂高校演劇部の舞台を経て生まれ変わったんだよ。

きっとそういう、お話だったんじゃないか。

思えば劇中劇、1話からずっと断片的に仕込まれていたんだよな。これが意図的な演出だとしたら、22話でやった劇中劇と1〜22話全体をリンクさせているのかな。

EDのだんご大家族が流れてちょっとほっこり22話が終わるのも、作中劇で渚がだんご大家族歌って終わるのと同じではある。

これはかなり深読みではあるけれど、この手のメタ構造や対比は大好きだ。

 


改めて1話見返すと、冒頭の岡崎の独白。本当に好きだな。

渚が不安に思う「変化してしまう事」は痛い程分かるし、それを岡崎が「見つければいいだろ」と言ってあげられる事に少し勇気を貰えた気がする。

この問答が作品の根幹テーマであり、人生における幸せの在り方への答えなんじゃ無いか。

二人が出逢った事で世界に色が付いて、二人で桜の舞う坂道を並んだ歩いていく演出。瞼に刻み込んでずっと忘れないでいたいな。こんなに美しい世界が確かにあったこと。

 


ちょこちょこサブヒロインの尺が足りないなとか釈然としないなって部分があるように感じた。番外編見れば納得いくのかな(そもそもの話原作触れろ)

ノベゲ原作アニメが長尺しっかり使ってここまで綺麗に纏まっているのは中々無いんじゃないかと思う。

逆にノベゲだからこその魅力は膨大な文章量を読むことが登場人物達の長い長い人生を共に寄り添う事に繋がっているからなのかなって思ったり。

いやでもアニメCLANNADめちゃくちゃよく纏まっていたよ。これ一本で満足出来た。期待していた通りのものだった。でも、本番は二期からなのかなって感じがする。

 


二期も同じ感じでブログに残す予定。